概要
Aker Solutionsは、Aker BPおよびCogniteとのパートナーシップのもと、オフショアにおけるロボティクスのパイロット(実証実験)を完了しました。これは、将来の「Yggdrasil(イグドラシル)」エリアにおけるリモート運用の実現に向けた重要な一歩となります。
チャレンジ
Aker BPとAker Solutionsは、自律型地上ロボットがいかに安全に点検を行い、リアルタイムデータを陸上のエキスパートやオペレーターに送信できるかを検証するという課題に直面していました。
ソリューション
本プロジェクトでは、危険場所(防爆エリア)向けに設計されたATEX Zone 1認証ロボット「Taurob Inspector」を使用し、オフショアでのリモート制御と自律点検に成功しました。このロボットは、Edvard Griegプラットフォームに一時的に配備されました。
- Aker Solutionsは、インテグレーターおよびRaaS(Robot As A Service:サービスとしてのロボット)サプライヤーとしてプロジェクトを主導し、ハードウェアの統合、システムの互換性、および全体的な納入を統括しました。
- Cogniteは、産業用AI・データプラットフォームである「Cognite Data Fusion®」を含むプラットフォームを通じて、データのリアルタイムなコンテキスト化(文脈付け)とリモートアクセスを可能にしました。これにより、点検データとEdvard Griegプラットフォームの運用コンテキストが統合されました。
パイロット実験はフォルネブにある「ロボット・ガーデン」から始まり、配備前にオフショア点検のシナリオがシミュレーションされました。検証に成功した後、ロボットはAker BPのEdvard Griegプラットフォームへ移動。そこで自律走行および遠隔操作による複数の点検ラウンドを完了し、高解像度画像、温度データ、ガス測定値の取得に成功しました。
インパクト
このパイロット実験により、稼働中のオフショア資産においてロボットが安全に動作し、オペレーターや陸上チームに高品質なデータを提供できることが確認されました。
主なメリットは以下の通りです:
- リモート運用: 遠隔操作によるテレオペレーションおよび自律点検ワークフローを実証。
- 予兆保全(プレディクティブ・メンテナンス): Cognite Data Fusionでコンテキスト化されたデータにより、将来的には早期の故障検知が強化され、ダウンタイム(停止)のリスクを軽減。
- 運用効率: 陸上からのリモート運用の可能性を証明。
「このプロジェクトは運用上のメリットをもたらし、稼働中の資産においてロボットが動作する能力を検証すると同時に、オペレーターや陸上エキスパートへ高品質なデータを提供することに貢献しました。これは、将来のYggdrasil運用戦略の鍵となるリモート点検・運用に向けた大きな一歩です」 —— Anja Dyb氏(Aker Solutions ライフサイクルサービス担当SVP)
「Yggdrasilを通じて、Aker BPは遠隔操作、省人化・無人化施設、そして新しい働き方の新基準を打ち立てようとしています。ロボティクスはこの戦略の不可欠な要素です。ロボットはエリアセンターの『Hugin A』でオペレーターと共に働きます。有人稼働時だけでなく、数年後の運用開始後に計画されている無人期間においても同様です。新技術の承認には広範な適格性評価プロセスが必要であり、2027年の生産開始に向けた数年間、Edvard GriegのようなAker BPの他の資産を活用してテストを行っていきます」 —— Kristian Bay Næss氏(Aker BP Yggdrasil運用担当VP)
Aker Solutions、Aker BP、Cogniteは共に、産業用AI、ロボティクス、データ統合がどのようにオフショア業務を再定義できるかを証明し、北海におけるより安全でスマート、かつ自律的な運用のための道を切り拓いています。
