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石油・ガス企業のCEOがデジタルソリューションを求め10億ポンドのソフトウェア企業を設立

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ノルウェー第二の石油・ガス企業Aker BP社のCEO、Karl Johnny Karl氏は、組織でデータを活用し本当の価値を生み出すにはソフトウェアへの投資だけでは十分でないことに気付きました。むしろ適切なソフトウェアを見つけ、摩擦をなくし、データに誰もがアクセスできるようにすることが重要だと考えたのです。Karl氏のデジタル化に対する考えは時代の先を行き、就任当初より自らの手で問題を解決し、将来に向けたデジタル化された石油・ガス事業を一から構築することを目指してきました。

動画(英語)

当初からの大胆な行動

Karl氏は2014年にAker BP社(当時のDet Norske Oljeselskap)のCEOに就任すると、組織の業務能力を最大化するために時間を無駄にすることはありませんでした。

「最初の1カ月は会社のみんなと話をすることに費やし、生産量を6万バレルに引き上げるための計画を立てました。そして私の最初の仕事はノルウェーのMarathon社を買収することでした。」

Karl氏はわずか1ヶ月でMarathon社との契約に署名し、ノルウェーで過去最大規模の買収を実現しました。これは新しく就任したCEOの大胆な行動でしたが、Karl氏は次のステップとしてより大胆な計画を構想していました。

 

デジタル化の始まり

2016年、Det Norske Oljeselskap社が公式にAker BP ASA社となると、Karl氏はデジタル化によってどのように事業が変わるかについて考え始めました。Karl氏は次のように語ります。「私はソフトウェアを勉強しました。私がCEOに就任した当時、多くのソフトウェアが使われていましたが、これは私が想像していた状態ではありませんでした。デジタル化はソフトウェアを導入しているということではありません。ただし、適切なソフトウェアを導入することはデジタル化への一歩です。」

「デジタル化で成功している他の企業を見てみると、成功の理由はプロセスの摩擦を取り除いたからで、多くのソフトウェアを使ったからではありません。」とし、消費者にとって何かを購入したり予約をしたりすることは、デジタルツールがそのプロセスをシンプルにしたため今日とても簡単になったと振り返ります。そして「なぜ企業間のプロセスで同じことができないのでしょうか?」と問いかけます。

Aker BP社がデジタル化の道を歩み始めた当初、Karl氏は、同社(および同社と協業するベンダー)が生成または利用するすべてのデータを誰でも、どのデバイスでも、極めて少ない遅延で利用できるようにしたいと考えました。Karl氏は同僚たちとともに、採用できる技術がないか世界中を探しまわりました。「誰もまだこの問題を解決していませんでした。」とKarl氏は言います。

Karl氏のこの発見がきっかけとなり、産業向けソフトウェア企業Cogniteが誕生しました。Cogniteは産業データを、たとえば石油・ガス業界の作業員のために解放・コンテキスト化し、データをもとに行動できるようにし、その上に技術を構築し、複雑な生産とメンテナンスプロセスを最適化することを専門にしています。


石油・ガス業界から生まれた最初の技術企業のひとつ

当初Aker BP社が抱えていた複雑な問題を解決するために設立されたCogniteは、産業データに文脈(コンテキスト)を与え、それをもとに行動できるようにするソフトウェアに特化した企業として大きな成長を遂げました。Cogniteの主力製品であるCognite Data Fusion™は、今や当初のパートナーであるAker BP社のほか、BP社OMV社mSaudi Aramco社など石油・ガス業界で多くのデジタル化プロジェクトの成功を後押しするまでになりました。

Karl氏が最初に意図した通り、Cogniteのプラットフォームによって、Aker BP社のすべてのデータに誰もがアクセスできるようにしました。Karl氏が、バリューチェーンに関わる誰もがアクセスし、理解し、それをもとに行動できるようにしたいと考えていたデータです。「このデータプラットフォームは私たちのエコシステムでデータにアクセスするための敷居を低くし、実験しテストするためのプラットフォームになりました。」とKarl氏は言います。

ただのテクノロジーを超えて

Karl氏は、Cogniteのテクノロジーは企業が「摩擦と無駄をなくし、タイムラインを短くする」ことを支援していると説明します。しかし、技術だけでは、歴史のある業界でこのような大きな変化をもたらすことはできません。組織全体、バリューチェーン、そして最も重要なのは人を変化させることです。これは誰もが頭を悩ませるほど複雑な究極の解決すべき問題なのです。

Karl氏によると、Aker BP社はデジタル化が唯一の選択肢であるとして全力を注ぐと語っており、適切な人材からなるチームと適切なプラットフォームがあれば、有利になることは間違いないと考えているそうです。

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